アゼルバイジャンボランティア日誌

5ヶ月間アゼルバイジャンで活動していて思ったことを書きなぐります!!!!!!!!!

3か月経ったねぇ

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 皆さんお久しぶりです。

前回からまた1か月ほど経ちましたので、近況報告という名の独り言をぼちぼち書き綴っていこうかと思います。

 

この1か月も身体面、精神面共に健康的な1か月でした。だいぶ業務や仕事の進め方、スタイルなども慣れてきて、思うことは様々あれど、いい経験をさせてもらっているなあと感じますね。

 

まあ今回はその様々なことをお話ししようと思って記事を書いてるんですよね、ワハハ

うーーーん。何からいえばいいのやら。大きく分けてお話ししたいことは二つだけなんですけどね。

 

まず1つ目は私の親友のこと。

おそらく私に近しい日本の友人たちは知ってらっしゃる方も多いとは思いますが、私にはアゼルバイジャンでできた面倒見の良い親友がいます。彼女は私の派遣されている部署のインターン。一つ年上の綺麗なアゼルバイジャン人の女の子です。

彼女は私がここにきてすぐのころからずっと私に寄り添ってくれて、業務のこともプライベートのことも、なーーーんでも教えてくれた私の救世主でもあります。ここに来たばかりで何も分からず不安を抱えていた私をずっと面倒見てくれて、プライベートでも積極的に連れ出してくれて…数えきれないほど彼女は私にたくさんのことを教えてくれました。彼女がいなければこんなに充実したアゼルバイジャンライフを送ることはできなかったと断言できます。

彼女だけでなく、彼女の家族もすごく優しくて、年末年始には彼女の実家に一緒に帰省させていただくことになっています。私を見た彼女の母は

「んまあ!!!異国の地で一人暮らしなんて怖いわよね!私はあなたのこと大好きだから、いつでも頼ってね。もしお母さんが恋しくなったら私がこの国であなたのお母さんだから、いつでも来ていいのよ。あなたは私たちの家族よ!」

って言ってくれました。正直涙が出そうでしたね!

ホームシックにはならない人間なのですが、家族だといってもらえるとすごく安心しますし、何より嬉しいです。

 

と、ここまでが彼女の紹介です。私の中でどれだけ彼女が大切な人であるか理解していただけたかと思います。ここからが本題です。

 

実は彼女は体が弱く、そして何かと悪いことに巻き込まれがち。先日も1週間ほど仕事を休んで家で毎日点滴を打ちながら療養生活を送っていました。これがただの体調不良ではなく、ストレスによって引き起こされたものだったんです。

まず、最近彼女の家の周りに不審者が待ち伏せるようになりました。正体は重い精神病を患った隣人。

最初、彼女の帰り道に立っているその男が「いつかお前にひどいことをしてやるからな」と帰宅途中の彼女へボソボソとつぶやいたそう。恐怖を感じた彼女は速足で帰宅しました。

その次の日もその男は同じ場所に立って彼女を待ち伏せていました。彼女は無視して通り過ぎました。

その次の日、私は危険だから警察に行った方がいいと彼女に提案しました。でも隣人だからという理由で家族も彼女も通報を渋っていたようです。その日の夜その男は彼女を待ち伏せて、挙句の果てに追いかけてきました。「来ないで!」と彼女が言うと走って追いかけてきました。彼女はその日泣き叫びながら全力で家に入り、家族と隣人に抗議する決意をしました。

次の日、隣人に「あなたの息子が危害を加えようとした、これ以上野放しにするつもりなら警察に通報する」というと、なんと隣人は「彼は根はいい人なの。だからそんなことするはずない」と一蹴。何とか説得し、それからその男は待ち伏せしなくなりました。

 

以上が彼女のストレスのほんの一部です。ほかにもあります。詳しく書いていくときりがないので省略していきますが、

・姉二人が22歳の彼女に「早く結婚しろ」「なぜ結婚をしないのか」とせかし続ける

・義弟(姉の夫の弟)が彼氏と別れたばかりの彼女に「好きだ」と告白、傷心中の彼女はもちろん断ったが、3か月経った今でも二人っきりでの食事に誘ってきたり、二人で出かけようと言ってきたりする。姉二人はそんな二人をくっつけようとしてくる。

・良い友人だと思っていた男がセクハラしてくる(二人になると体の話や性行為の話しかしない)

 

など、本当にたくさんの事が積もりに積もって、重なりに重なって、彼女は体調を崩してしまいました。彼女はとてもやさしい性格で、面倒見もよく、賢い女性です。私と同じく将来は国連職員を目指していて、夢に向かって今は勉強と経験を積みたいと心からそう願っています。

でも、彼女の周りを見れば、どうでしょうか?

女は結婚するのが一番の幸せ、いい夫と結婚して養われながら子供に囲まれて暮らすのが良いと信じてやまない人

彼女を好きだけど、彼女は受け入れてくれないし連絡を返してくれないから彼女の家族を使って外堀を埋めようとしてくる人

彼女を性的な対象としてしか見てこないし、あたかもそれが当たり前で、性的にみられることが女にとっての幸せだと思っている人

 

彼らは誰を見ているんでしょうか。

一見彼女の幸せを願っているようにみえる人もいますが、彼女の幸せを定義するのはほかでもなく彼女自身です。彼女は自分の夢をかなえるまでは結婚も子供もいらないと言っています。誰かに養われて生きるのは嫌だと言っています。性的にみられるのは怖いし不快だと言っています。

自分の正義をただ彼女に押し付けたり、自分の欲をただ彼女にぶつけているだけです。そんな自己中心的な考えを押し付けてくる彼らに対しても、優しい彼女は一生懸命考えます。どうやったら不快な思いをさせずに断ることができるのか。関係が良好なまま終えられるのか。

その結果彼女は1週間仕事に来られなくなりました。

私はすごく腹が立ちました。でも、ここで誰に何を言ったところで彼女のやさしさに傷をつけてしまうので、何も言うことができませんでした。

今は元気に復帰している彼女も今月いっぱいでインターン期間が終わってしまいます。わたしはせめて彼女のこれからが彼女にとっての幸福なものでありますようにと願うことしかできません。彼女はしっかりしているから、きっと自分の夢を叶えるのだろうと確信しています。一緒に職場にいることはなくなるけれども、プライベートではまだまだ会いますから、少しでも多く彼女に恩返しをできるようにこれからも過ごしていきます。

 

二つ目は私の将来の事。

先ほども書いたとおり、私は国連職員という職業を通して国際社会に貢献したいと考えています。ですから、帰国すれば就活をするか、大学院に向けての準備を進めるかの二択を迫られます。というかもう大学院に行こうと思っているので今探している途中ですね。

帰国するまでに決められることは決めて、できることは全部して、帰国したらあとは行動するだけ!!という状態にしておきたいです。

せっかちなもんで、早め早めに何事もしておかないと気が済まないんですよね、困ったもんです。

まだまだ悩み中なのでこれからまた自分と向き合う時間が増えそうです。日本では毎日を生きるのに必死になってしまいますから、この状況は将来と向き合うのに最適ですね。神様とこの国に感謝。

来週からは長ーい休みに入りますので、楽しみつつ、安全面にも気を付けて過ごしていきたいと思います。

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